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ごあいさつ

株主・投資家の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社の第69期(2024年4月1日から2025年3月31日まで)の事業概況、および業績について、ご報告申し上げます。
当事業年度における二次電池業界は、世界的に自動車の電動化が進行している中、各国における補助金縮小などの影響から特に電気自動車(BEV)の需要が失速し、停滞局面となりました。そのような中、中国自動車メーカーは低価格な電池を搭載したBEVの投入により、業界での存在感を高めており、世界各国の自動車をはじめとする関連メーカーは戦略の見直しを余儀なくされております。
このような市場環境の中、当社の足もとの業績をみますと、主要顧客の増産時期の先送りや在庫調整の長期化など、当初想定していた販売数量が大幅に減少したことに加え、各原材料、資材、エネルギーなどの物価高や労務費上昇などの影響もあり総じてコストが増加いたしました。また、取引先のノースボルト社がスウェーデンで破産手続きを開始したことにより、販売予定であった棚卸資産の評価損失を約14億円計上したことも大きく影響しました。この結果、営業利益に相場関連利益の2億円を反映し、売上高 36,479百万円(前事業年度比23.9%減)、営業損失 338百万円、経常損失 373百万円、当期純損失 257百万円と、非常に厳しい業績となりました。
2026年3月期は、販売については、破産手続き中であるノースボルト社への販売や技術支援契約に基づく収益計上を織り込んではおりませんが、主要顧客の増産により全体の販売数量の増加を見込んではおります。他方、コスト面においては、段階的な設備稼働にともなう減価償却費や量産試作費などの増加を想定しており、業績として極めて厳しい見通しをしております。以上をふまえ、2026年3月期の業績予想は、売上高は460億円、損益については、営業損失6億円、経常損失7億円、当期純損失7億円と見込んでおります。
一日も早く安定して利益計上できる体制に転換すべく、社員一丸となって重点施策に取り組んでまいりますので、株主・投資家の皆様におかれましては、今後ともご理解、ご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
代表取締役 社長執行役員
