Chapter04
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田中のサプライ
チェーン

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田中と電池のお話

田中化学研究所は、電池製品の核ともいえる「正極材」や「前駆体」を製造する
メーカーです。世界各国の鉱山で採掘された鉱石が精鉱・製錬され金属となります。
当社はそれを輸入し、正極材や前駆体に加工。お客さまである電池メーカーや
正極材メーカーなどに納入しています。田中から納入された
正極材や前駆体は、その後電池に、そして自動車や機器メーカーで
電池を搭載した最終製品となり、再び世界中へと広がっていきます。

Manufacturing Flow電池製品が届くまで

電池製品が原材料から私たちのもとに届くまでをご紹介します。

原材料メーカー

鉱石 → 精鉱 → 金属原料

正極材の主原料となるニッケルやコバルト、マンガンなどの金属は、世界各地の鉱山で採掘されています。
鉱山で採掘された「鉱石」は、精鉱所で純度を高めた「精鉱(※)」になり、
さらにそれが製錬所で製錬され 「金属原料」となります。

※精鉱:製錬原料として直接使用できる程度に品位が高められた鉱石のこと。鉱山で採掘された原材料は「鉱石」として、まず精鉱所へと送られます。

鉱山

鉱山で採掘された原材料は「鉱石」として、まず精鉱所へと送られます。

鉱石
精鉱所

精鉱所で一度粉末状にして不純物を取り除き、「精鉱」にします。

精鉱
製錬所

「精鉱」をさらに製錬して小石のように固めた「金属原料」にします。

商社

田中化学研究所は商社などを介して、
この「金属原料」を世界中のさまざまなところから輸入しています。

世界中から
原材料を
集めてくるぞ

原料

正極材メーカー

原料 → 正極材

水酸化ニッケルなど、ニッケル水素電池用材料は、田中化学研究所で正極材に加工され、 直接メーカーに納入されます。

水酸化ニッケル
(正極材)

コバルトコート
水酸化ニッケル
(正極材)

前駆体メーカー

原料 → 前駆体

リチウムイオン電池用の材料は、田中化学研究所でまず「前駆体(「焼成」などの工程を残した正極材になる前段階)」に加工されます。

前駆体

正極材と
前駆体が
田中化学研究所の
製品だね

前駆体 → 正極材

当社で加工された 「前駆体」は、焼成工程を実施する正極材メーカーを経由し、正極材となり、電池メーカーなどに納入されます。

電池メーカー

正極材 → 電池

製造された「正極材」は、
負極材や電解液などのその他の材料と組み合わされて
電池となります。

いろいろな工程を経て、
材料→正極材→電池に
なり、ボクたちのもとに
届くんだね

自動車メーカー / 機器メーカー

電池 → 電池搭載製品

当社の製品は主に電池メーカーで電池に組み立てられます。
また一部では最終ユーザーである自動車メーカーや機器メーカーが、自社内で正極材から電池搭載製品(最終製品)まで一貫製造するケースもあります。

消費者

  • 乾電池型二次電池や
    モバイルバッテリー
    などの一般充電式電池

  • 電気自動車 /
    ハイブリッド車

  • スマートフォンや
    PCなどの
    一般家電

  • 電動工具などの
    産業機械

街イメージ

Main PointChapter.04 まとめ

  • 1田中化学研究所は、鉱山→精鉱所→製錬所などを経て精錬された金属原料を世界中から輸入している
  • 2「水酸化ニッケル」などのニッケル水素電池用材料は、当社から直接電池メーカーへと納入されるものが多い
  • 3リチウムイオン電池用材料は、前駆体のかたちで焼成メーカーを経由し、電池メーカーへと納入されるものが多い
  • 4田中化学研究所が製造した材料によって電池が製造され、世界中の自動車やさまざまな電池搭載製品として使用されている

Contents田中と電池のお話 目次

  • Chapter01

    電池のいろは

  • Chapter02

    田中と
    電池の歴史

  • Chapter03

    田中の製品
    グループ

  • Chapter04

    田中のサプライ
    チェーン

  • Chapter05

    田中の仕事の
    進め方