社員インタビュー

RESEARCHER INTERVIEW
ニッケル水素電池の性能アップ。
新しい正極材料の開発。
技術開発部
A.S
(工学部 生物応用化学科卒業 2006年入社)

新材料の開発、量産移行、客先との渉外まで
ものづくりの全てに関われる楽しさ。

ある日は営業技術として客先へ

当社が取り扱う二次電池材料を大きく分けると、「ニッケル水素電池」と、「リチウムイオン電池」の2つがあり、私はニッケル水素電池の開発を担当しています。
現在、私が抱えているテーマは2つ。ひとつはハイブリッドカーに搭載されているニッケル水素電池の正極材料。それまで使われてきた製品のバージョンアップ版で、高容量、充放電を繰り返しても性能劣化が少ないなどの特性を持っています。この新しい正極材料を量産工程に移すための作業をしています。当社で開発した製品のプロトタイプをベースに、製造条件をいろいろと変えながらサンプルを試作し客先へ提出。客先はサンプルの性能評価を行ない、その結果をもとに討議し、次サンプルを試作する…こうして量産のための諸条件を詰めているところです。営業担当者と同行し客先へ出張することも多い、いわゆる「技術営業」としての仕事も行っています。

ある日は開発者として新製品開発に

もうひとつは家電店などで売られているニッケル水素電池の新材料開発。従来の製品より充放電回数が多い、充電後の持ち時間も長い、そんな電池材料(正極材料)の開発です。異種元素を添加したり、中和共沈の条件を変えたり…さまざまなアプローチで、これまでにない性能を持つ正極材料の開発に取り組んでいます。完成したあかつきには、この材料が使用された新しい電池が、家電量販店などの店頭に並ぶはず。その日を夢見て頑張っています。

ものづくりに一貫して関われる会社

このように私は今、技術営業と開発者という2つの役割をこなしていますが、このように職域を限定せず、ものづくりに携われるのが当社の特徴です。
私も入社してから様々な仕事を経験してきました。最初にやった仕事は実験室での原料溶解条件の効率化検討。次は工場での原材料リサイクル。ここで初めてプラントの制御盤を触りました。次はハイブリッドカー向け電池材料の工程管理。その次はリチウムイオン電池材料の焼成工程。製造技術担当としてラボスケールからプラント量産への移行を担当。そして現在、先述した2つの仕事を担当しています。
ラボでの実験や新材料の開発から、客先との打ち合わせ、そして工場でのプラント操作まで、様々な仕事を経験してきました。通常、化学系のメーカーでは実験・開発系と工場・生産系の職域が分けられているのですが、そこを自由に往来できるところが当社の良さだと思います。イノベーティブな製品開発にとって研究開発/量産の垣根を取り払ったものづくり体制はとても有効だと思いますし、この双方に携わることで、総合的に自分を高めていくことができます。ものづくりに携わっていきたい、自分の手で新しい製品をつくり世界に出していきたい…そんな人にとって理想的な職場環境なのではないでしょうか。

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