実は、高性能二次電池の誕生から普及まで、その歴史に田中化学研究所は大きく関係しています。
二次電池が注目されはじめたのは1980年代のこと。高性能二次電池の誕生によって電機メーカーはビデオカメラの開発・製品化を実現。その二次電池に採用されたのが、田中化学研究所が開発した正極材料でした。その後も、あらゆる機器がコードレスとなり、コンパクトかつ高性能・高容量化が求められる時代において、当社の優れた正極材料は必要不可欠な存在となっています。






田中化学研究所は、業界を先導する研究開発型企業として世界に誇る先進の技術を備えています。確かな技術があるからこそ、高性能の正極材料の開発を実現できています。




前駆体とは、ニッケルやコバルトなどさまざまな金属の複合化合物で、これを原料として炭酸リチウムなどのリチウム塩と化学反応させることによって正極材料(活物質)を合成するのです。電池の性能に対して正極材料の寄与度は大きく、正極材料の性能を決める大きな要素が前駆体というわけです。
前駆体の開発は非常に高度な技術が求められます。正極材料の性能を左右するのは、前駆体であり、技術的なノウハウを必要とします。正極材料メーカーはいくつかありますが、実はその中には、田中化学研究所の開発した前駆体を使用して生産されているものもあります。つまり、ライバルメーカーであり、お客様でもあるということです。それだけ田中化学研究所は、長年この業界で培ってきたノウハウがあると言えます。田中化学研究所は、お客様の要望に応じて、前駆体で販売したり、正極材料として販売したりします。
田中化学研究所の取引先企業は、日本のみならず世界中の大手電池メーカーです。アジアや欧米、オセアニアなど世界各国の企業と関わりがあり、正極材料を提供するだけでなく、国内にはない材料を仕入れたりと、福井を拠点としながらグローバルに展開しています。


